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 「あいちお祭り広場」と「にぎわいの里」--- 地域と市民力
 万博の出展の準備のために、私は愛知県の88の市町村(2001年当時)をお訪ねすることにして、それぞれの首長さんや地域の方々との対話を続けてきました。
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 東京生まれの東京育ちの私が、愛知の文化を徹底して学ぶことが万博出展計画には必須と考えたからでした。この対話の「巡礼」によって、万博出展のための多くの知恵と力を得ることができました。
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 長久手愛知県館の日本の伝統を込めた建物は、愛知の伝統文化を学ぶことができたこの「市町村巡礼」で得たイメージを建築家の岡部六弥さん(浦野設計)のチームに伝え実現したものです。
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 4月の愛知県デーで100台もの山車が勢揃いするという愛知万博最大の催事企画が実現したのも、この市町村「巡礼」がひとつのきっかけでした。
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 市町村「巡礼」では、多くの県民グループと数多くの参加企画案を話し合い、それが長久手愛知県館の「あいちお祭り広場」での参加実現につながったケースも少なくありませんでした。全市町村や県民グループによる催事は、連日、万博にふさわしい大変な賑わいをもたらしてくれました。参加した数万にのぼる県民の皆さんが主役となって愛知万博そのものを、明るく熱のあるものにして下さったことには、深く感銘しています。
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 先進的なロボットが目白押しの愛知万博でしたが、長久手愛知県館では「モノつくり愛知」の原点であるからくりの技術に注目し、九代目玉屋庄兵衛さんに伝統技術を活かした創作からくり「唐子指南車」の制作を依頼しました。これは長久手愛知県館のシンボルとして毎時2回からくりの技を185日間披露し続け、木製の機械でありながら故障はゼロを達成し愛知のモノつくりの伝統技術力を存分に発揮してくれました。
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 「唐子指南車」を囲んで立つ「踊る指南鉄塔」も長久手愛知県館のシンボルでした。これは世界初の動く建築で大林組技術研究所が開発です。宇宙への応用も考えられる「未来のからくり」でもあり、人気を博しました。
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 瀬戸愛知県館の県民による出展コーナー「にぎわいの里」では、県民有志の情熱によって、たくさんの来館者の方たちとエコ活動の意味を確かめあう交流が実現できました。世界最大の環境地図「愛知グリーンマップ」も来館者の参加によってできあがりました。
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 またエコ絵画や絵本を通じての心あたたまる無数の物語がここから生まれたことは、単なる一方的な展示を超えた新しい万博のありようを示しました。環境時代が市民の時代であることを内外に知らしめたことは愛知万博の大きな成果とされましたが、愛知県館でもこのことを実感しました。瀬戸愛知県館では、愛知県の子供たち約1万人が制作した「廃物利用リサイクル昆虫工作」を展示しましたが、「1万人の出展参加」は愛知万博では最大規模を誇りました。
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 愛知万博のテーマは「環境」です。私は、2001年10月の愛知県館総合プロデューサーに就任時に、当然のこととして「環境」をテーマに正面から取り組むことを表明しました。「環境がテーマのパビリオンではイメージが暗い」という意見もあり紆余曲折がありました。深刻な環境問題を正面に据えメッセージを伝え続けた2つの愛知県館の出展は、愛知万博のテーマに最も忠実でありながら、特異な存在でもありました。
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 もっとも開幕当初は、「県という自治体の環境問題の出展など面白くないはず」と受けとられ、来場者数も少なくやきもきしました。しかし、「3か月かけて全パビリオンを見たが、長久手愛知県館が一番のお勧め」(読売新聞)など、メディアで高い評価をいただくようになり、長久手愛知県館は計画入場者200万人の計画が375万2420人、瀬戸愛知県館は60万人の計画が93万4052人、合計468万6472人の来館をいただきました。
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 愛知県館の出展の思想は、地域プログラム「エコ・コミュニティへの挑戦」(ECO-COMMUNITY: A DREAM COMES TRUE)、長久手愛知県館「環業革命への力」(ECO-INDUSTRIAL REVOLUTION)、瀬戸愛知県館「森の鼓動と呼吸」(DISCOVERING THE FOREST'S LIFE CYCLES)という3つの柱で進めましたが、それは確実に実りを得ることができたと信じています。
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